山形県内(県道4号線)

雪解けて、鯉泳ぐ東北の旅(1)

だいぶ時は経ってしまいましたが、今回は3年前の今と同じ季節、2017年5月3日~5日にかけて、ふらり春訪れる東北へ旅したときのこと。思い出しながら復習の旅路に出発しようと思います。
毎度のことながら、天候と相談し、一週間前に大まかな旅程を立てたふらり旅。1日目は東京から福島、山形と経由し秋田県の仁賀保(にかほ)まで。東北各所、雪の残る景色を眺めながらの北上(ほくじょう)です。

※2017年5月の情報のため、過去の旅に出掛けた気分でお楽しみください。


1日目(5月3日 水曜日)

東京を朝早く出発したものの、大型連休うえの東北道手前からの大渋滞…。牛歩で進むのも億劫なので、渋滞区間を横目に並走する国道122号線をしばらく走ることに。高速より早いか否か別として、動かないというストレスはなく、途中のICより東北自動車道へ。事故渋滞等あったものの、出発から3時間あまりで栃木県の都賀西方PAに到着です。遅めの朝食はお蕎麦で。できるだけ先に進めたいので、長居はせず、続いて那須高原SA(光の加減かSAの建物が3Dパース図見たいに見えますね…)で一休みし先を目指します。


座頭ころばし展望台、甲子道路で会津へ

那須高原SAから間もなくして福島県に入ります。白河ICで高速を降り、国道289号線(甲子道路)で会津方面へ。山越えの手前にあった、座頭ころばし展望台からの甲子高原を望んでの一休み。
利用した甲子道路は阿武隈川に沿うように遡上する道。長らく登山国道として車両の通り抜けできなかった部分があったようで(登山道に国道標識があったそうです…)、利用区間は2008年に開通し、通り抜けられるようになった比較的新しい道。その道で、甲子峠の長いトンネルを走り抜け、会津、下郷町へショートカットです。


塔のへつり

長いトンネルを抜け、山を下ると国道121号線に合流。進路を北に、会津若松を目指します。その途中、会津鉄道の駅名で気にはなってはいたのですが、予定より早く、会津に着けそうだったので少し寄り道、ハンドルを右にきりました。
踏切を渡ると、すぐに警報器が鳴り始めたので、折角なので一枚、パチリ。朱赤の目立つカラーリングの気動車を見送って、途中の駐車場で案内された、へつり近くの駐車場へ。そこにはバイク専用スペースが数台分あり、訪ねたときは先客はおりませんでした。

時間はすでに正午ごろ。ようやく旅行らしい観光を。
吊り橋をわたり、対岸へ。そこは岩場を削り取ったような、長年の侵食により生じた不思議な断崖地形で、へつりとは会津の方言でそれを表す言葉だそうです。天然記念物に指定された景勝地で初夏は藤、秋は紅葉、削り取られた窪みに祀られた虚空像菩薩などの見所があります。

塔のへつりの後は、車等で少し行ったところにある観光地、大内宿もおすすめ。茅葺き屋根やネギで食べる蕎麦で有名です。ただ、訪れたことがあるので今回は経由せず国道121号線で会津若松へ。


会津若松市内、喜多方、そして山形へ

川沿いから、田畑広がる開けた盆地に景色は変わり、雪を被った会津の山々が遠くに見え始めます。すこし迂回して眺めの良さそうな場所へ、南会津駅、田畑に囲われた場所。ですが、有名な磐梯山を撮り忘れてしまいました…。

春の福島、会津若松、国道121号線からの桜と雪纏う会津の山々(会津若松市付近)【cooli.space】

会津の山々を拝んだら、再び国道121号線で喜多方へ。昼食の時間は過ぎてしまいましたが、せっかくなのでラーメンを。道路沿いのお店にピットイン、遅めの昼食で燃料補給し、山形を目指します。


山形、最上川を下る

引き続き国道121号線、大峠トンネルを抜けて、山形県へ。

途中で県道4号線へ折れて、途中の脇道から見えた雪の残る山々。その先、県道8号線と沿線の春らしい景色を眺めながら、長井市内へ。国道287号線で月山方面へ。最上川を下るように山形県内を走り抜けていきます。15時を過ぎ、白鷹町。途中にあった道の駅白鷹ヤナ公園で休憩です。設置されていた可愛らしい白い鷹?の顔出しパネルに、顔ははめずに鑑賞で。施設建物の奥に最上川があり、この季節ならではの空を泳ぐこいのぼりと、川に設けられたヤナ場。漁法の一つで、竹などで組まれた簗という構造物で上流から泳いできた鮎を捕らえるものです。夏が漁の最盛期のようで、道の駅ではアユの塩焼き、食堂でアユ料理をいただけるようです。

今回は鮎は見送り、売店でご当地お菓子っぽいミルクケーキという板状のお菓子と、さくらんぼが浸かったお酒を購入し、道の駅を出発です。


月山周辺、月山ダム

佐沢駅(佐沢線の終着駅)付近を通り、国道112号線へ。ここからは寒河江川と並ぶように走ります。まだ日は出ていたので、月山湖付近で寄り道して、弓張平公園、五色沼付近まで行ってみました。先にスキー場などもあり、標高が高いところは道以外にまだ雪が多く残っていました。

Instagram - “The arrival of spring” 「春の訪れ」
https://www.instagram.com/p/B__a74Fp-aC/

再び、国道112号線に戻り日本海を目指す頃には空がオレンジ色に染まり、日が暮れ始めます。月山のトンネル群を抜け、月山ダム湖へ。訪れたときはちょうど放水しており迫力のあるダムの姿を見ることができました。

月山ダムの放流(山形県鶴岡市)【cooli.space】

庄内あさひICから山形自動車道で日本海を目指します。鶴岡JCTを通過する頃には辺りは真っ暗。日本海東北自動車道と合流し、酒田みなとICで途切れるため、国道7号線で仁賀保を目指します。昼間は日差しもあり暖かかったですが、日が落ち夜なると、やはり東北。昼間の格好では寒い…。道沿いにあった道の駅鳥海で一休み。時間は20時ごろでお店は開いていないので、自販機のホットドリンクとエンジンの放熱で暖をとり、ラストスパート。

暗くて見えませんでしたが、日本海を左手に羽越本線と並走するように北へ。女鹿(めが)駅の先、三崎でようやく秋田県に。象潟(きさかた)ICで再び日本海東北自動車道を使い仁賀保IC、本日の宿のある仁賀保駅周辺に到着しました。※にかほ市はひらがな、なので、漢字の「仁賀保」のイメージがなかったです。

企業城下町だけあって仁賀保周辺にはTDKの工場が立ち並んでいます。せっかくなので駅前まで。

モダンな感じの仁賀保駅舎。写真に納めて、22時前、本日のお宿にチェックインし1日目、約580kmの秋田までの旅は終了です。

17年5月4日(木曜日)に続く…


なお、掲載している情報は旅行当日(2017年5月)の情報のため、ご覧いただいた時点では異なる場合がございます。ご旅行の参考とする場合(特に交通機関やイベント等)は事前に確認の上、検討をお願い致します。
同地域への旅行を検討されている場合の参考になれば幸いです。

2日目(17年5月4日)秋田~岩手…雪解けて、鯉泳ぐ東北の旅(2)へ
3日目(17年5月5日)岩手~東京…雪解けて、鯉泳ぐ東北の旅(3)へ

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