年号またぎ、西日本周遊の旅。放浪?の旅も6日目。兵庫県朝来市、雲海で有名な竹田城跡から。そして、再び鳥取へと戻り、過去に巡ったことのある場所を復習がてら逆に進み、舞鶴若狭自動車道経由で宿のある小牧(愛知県)を目指します。
6日目(5月2日 木曜日)
宿を発ち、のどかな風景の中、円山川沿いを竹田向かって走ります。播但線沿いではタイミングよく、ワインレッドカラーの2両編成の気動車とすれ違い、竹田駅よりだいぶ手前の交差点で右にハンドルを切り、山の方へ。
竹田城跡
県道136号線、踏切を渡り、播但連絡道路(国道312号線バイパス)をくぐって左折、整備された山道走り、たどり着いた山城の郷。駐車スペースの他、店舗やお手洗いが設けられており、ここから先はバス、タクシー、もしくは徒歩での移動です。バス停は9時台でもそこそこ混雑。一度には乗れないようで、運転ばかりでこった体をほぐすため、徒歩を選択。舗装された道路を登って行きます。
写真の通り、城は山のてっぺんに築かれていたようで、石垣のみが残されています。体をほぐすというより、軽く登山で、旅程6日目にして一番の好天、晴れて初夏の陽気。ジャケットを着て歩くのは少々こたえましたが、私の足(早歩き)で1.8km20分程度、観覧料受付に到着です。
受付横には雲海が出ているときの写真と令和記念パネル。雲海のベストシーズンは9月~11月で、早朝に見ることができるようです。その雲海が広がる時間、城跡がまるで浮かんでいるかのような情景となることから、天空の城とも呼ばれる竹田城跡。観覧料(大人500円)を支払い、今度は石垣への階段を登って行きます。
見学通路を進んで行くと開けた公園のような景色。自由に散策できるわけではなく、決められた順路をたどって、天守閣があったと思われる石垣へ進んでいきます。そして、頂上からの眺望。訪れた日、時間は雲海こそありませんでしたが、霞むことなく、周りの山々を見渡すことができ、先程走ってきた竹田の街並み、竹田駅周辺や播但連絡道路も見ることができました。
建物はなく、整然と積み上げられた石垣と所々覆うように生える蔦。そして木々。今は見られないお城のあったときの情景を、ふわっと思い浮かべながらルートを進みました。出口は来た道の少し手前あたり。再びバイクを駐めている山城の郷に向かいます。途中、注連縄の施された岩が一つ。落ちそうで落ちない「落ちない岩」として知られ、合格祈願に訪れる人もいるそうです。
11時前、駐車場に戻り、城下へ。先程の帰路、途中でお食事処のリーフレットを頂き、城跡見学で思いの外、運動したので、昼食には少々早いですが、休憩とエネルギー補給のためランチは…
但馬牛の焼肉に!
先程、上から眺めていた竹田駅周辺、その南側にお店はありました。11時の開店時間に入店。初めての一人焼肉かつ、この旅一番の豪華な食事。甘味のある柔らかなお肉に舌鼓を打ち、満腹で眠くなるほど。長居はこの後の旅程に差し支えるため次の目的地に向け出発です。
鳥取砂丘
但馬牛の味の余韻に浸りながら、国道9号線を再び鳥取方面へ。昨晩は暗くてよく分からなかったのですが、温泉やスキー場が近くにあるような山道を走っていたようです。正午も近いので、寄り道をせずに進みます。
市街地手前、駟馳山峠を越え県道319号線、砂丘道路で砂丘まで、と途中まで快調でしたが、渋滞発生。30分ほど渋滞を満喫したものの、限りなく牛歩…。反対車線に、わずかな駐車スペースがあったので駐めて、一度は歩いたと思われる道をシャトルバスが出ているオアシス広場まで歩きました。ウォーキングのクールダウンに広場向かいの海水浴場で一休み。砂浜にはお隣の国から海の旅を終えて流れ着いたと思われる謎の漂着物(旗の文字には都市名と連絡先のようなもの)がありました。
その後、シャトルバスで砂丘会館まで。渋滞レスの移動は実に快適、あっという間に砂丘に到着!
昨日日没で断念した鳥取砂丘に2008年以来、2度目の訪問です。前回は前日出雲と同じ旅行の際、夕暮れ時に近いだろうなと思って降りた福部駅から、先に記したように徒歩で…。
少し霞んではいるものの、空と海の青にサンドカラーが映える景色。入口付近のらくだも健在です。海岸線は第二砂丘列の向こう側。見晴らしの良い、第二砂丘列の頂上辺りを目指して歩きます。
なだらかな下り坂。しかし、足元が砂地のため点で接地して歩くと軽く沈んでしまうため、雪道のようなぎこちない歩き方。そして、立ちはだかる砂山。前日のべた踏み坂(江島大橋)より、当然ながらきつい傾斜。それは写真でもはっきりと分かります。
竹田城跡に続いて、砂丘でも山登り。そんな、急坂を登りきると見えたのは、砂丘越しの鳥取市街、眼下には日本海、穏やかな風に舞うカイトでした。
そんな砂丘、昼間も良いですが、夕暮れ時もおすすめ。写真は2008年11月訪れた際のものですが、夕日で赤みを帯びた砂丘と、逆光で生み出されたシルエットが織り成す景色も絵画的で一見の価値ありです。
砂丘からシャトルバスでオアシス広場に。砂丘周辺の渋滞は14時を過ぎても減ることなく続いています。駐車場を出て、再び東を目指して山陰の海よりを走ります。
国道178号線の岩山広がる荒々しい景色、それとは対照的な穏やかな海岸や漁村。SL時代の面影、赤レンガの給水塔のある浜坂駅横を通りすぎて、次の目的地まで後少しです。
余部橋梁
カーブの続く山道を越え出た開けた場所に、空を横切るように架けられたコンクリートの橋。何となく橋巡りにもなっている今回の旅。昔、鉄橋で有名だった余部に到着です。旧橋梁が健在だった2008年に訪れた際は赤い鉄橋が青い空を横切る姿が実に印象的でした。(次の写真は2008年11月)
その一世紀近く活躍していた鉄橋が2010年7月に役目を終えてから、久々の再訪。新しい橋は橋脚の数も少なくスッキリとした外観。その新橋梁に並んで、旧橋梁の一部(橋脚など)が残されており、道路沿いに設けられた道の駅あまるべ周辺に鉄橋時代の名残が数多くありました。
餘部駅寄り、空の駅として残された旧橋梁にはエレベーターや散策路で行くことができ、反対側の道路を挟んだトンネル寄り駐車場には旧橋梁の橋桁中央付近、橋名の記された部分が置かれています。
道の駅で買い物中、メモリアルグッズ(ペーパーウェイト?)があったので、つい衝動買い。そちらで、おまけで空の駅カードを頂きました。
16時過ぎ、陽も傾き始め、宿のある小牧まで300km程度…。コウノトリの郷として有名な豊岡を通過し、京都府へ。そして、京丹後大宮ICから高速道路を利用し舞鶴若狭自動車道を通り福井県(20都府県目)に入りました。
そんな福井県、既に辺りは真っ暗で今回は観光地に立ち寄ることなく横断し、敦賀JCTで北陸自動車道を米原方面へ。
滋賀県、米原JCTで名神高速道路、岐阜県と通り抜け、愛知県入り。小牧ICで出て、23時前、ようやく宿のある小牧に到着しました。
19年5月3日(金曜日)に続く…
なお、掲載している情報は旅行当日(2019年5月)の情報のため、ご覧いただいた時点では異なる場合がございます。ご旅行の参考とする場合(特に交通機関やイベント等)は事前に確認の上、検討をお願い致します。
同地域への旅行を検討されている場合の参考になれば幸いです。
1日目(19年4月27日)東京~香川…年号またぎ、西日本周遊の旅(1)へ
2日目(19年4月28日)香川、徳島、高知、愛媛…年号またぎ、西日本周遊の旅(2)へ
3日目(19年4月29日)愛媛~大分…年号またぎ、西日本周遊の旅(3)へ
4日目(19年4月30日)大分~島根…年号またぎ、西日本周遊の旅(4)へ
5日目(19年5月1日)島根~鳥取、但馬…年号またぎ、西日本周遊の旅(5)へ
7日目(19年5月3日)愛知~東京…年号またぎ、西日本周遊の旅(7)へ
“年号またぎ、西日本周遊の旅(6)” への7件のフィードバック