大浜海岸

潮風の四国、北播磨の旅(2)

19年夏。潮風の四国、北播磨の旅。同年5月にも四国を訪ねましたが、逃してきた地域を巡るように再度、西日本へのぶらり旅。引き続き、台風とにらめっこしながらの旅は2日目。徳島県内を行ったり来たり。鳴門から美波町まで、徳島県の海沿いを室戸方面に向けて進んで行きます。


2日目(8月11日 日曜日)

徳島市内。前日の長距離移動で、そこそこ体力を消耗したせいか、始動までに少々時間を要し、午前9時頃のチェックアウトになってしまいました。走り出す前に、見晴らしの良い駅近の歩道橋から高松行の1500形気動車を見送り出発です。まずは本日のお宿方向を目指す前に国道11号線を北上し最初の目的地へ。

鳴門駅前を通過し、大毛島に上陸。鳴門の渦を見たくて訪れた17年の11月以来、2度目の鳴門です。大鳴門橋が見える海沿いの県道11号線を走り、大塚国際美術館へ。建物入口前を通り過ぎ、海沿いの駐車場へ。9時少し過ぎにもかかわらず、駐車車両で混雑しています。そこからシャトルバスで目的地、大塚国際美術館に到着です。


大塚国際美術館

鳴門海峡に突き出すような場所に溶け込むように建てられた国内最大規模の陶板名画美術館です。徳島発祥でポカリスエットなどで有名な大塚製薬のグループが設立し、陶器の板に絵柄を焼き付けた精巧な複製作品が展示されており、それらはその技法から長期にわたり色あせることなくその姿を見せてくれます。

入館後、長いエスカレーターを上りエントランスへ。館内は広く、B3F~2Fまで、時代ごとの西洋美術や壁画など、一つ一つ鑑賞していたら一日では足りない程です。エントランスからすぐのシスティーナ礼拝堂、屋外のモネの庭。8月で睡蓮の花も見ごろでした。

館内はお盆期間中でもあり、大変な賑わい。一時間半程度の滞在、ボリュームに対して早足になってしまうものの、美術館を後にし、南を目指します。


日和佐

鳴門を出て、来た道を戻るように再び徳島市内へ。県道29号線、吉野川最下流の橋、阿波しらさぎ大橋を渡り、県道110号線、県道17号線と走り、国道55号線へ。

県道130号線、県道24号線。引き続きの炎天下をコンビニで調達した凍らせたペットボトルとクーリッシュ(アイス)で乗り切り、再び国道55号線、日和佐道路(E55)と進んで、約70kmの道のり、本日のお宿のある日和佐に到着です。

まだ日も高いので、道の駅の周りを散策することに。


薬王寺

道の駅から僅かな距離、山の上に見えた赤い塔を目指して、歩いていくと、そこは四国八十八ヶ所第23番霊場の薬王寺。厄除けのお寺として有名です。正面の仁王門を抜け、階段を登り本堂や見えた塔を目指します。

照り付ける日差し、境内には度々目にしてきたお遍路さん方もちらほら。徒歩で四国を一周するのは考えただけでも、疲れてしまいますが、巡る方々は私を上回るような年配の方が多いように見受けられ、ただただ感服です。
本堂を参拝し、日陰で休みがてら本堂周辺をぶらり。灯籠、各面にモチーフがあり、鳥は分かるのですが、もう一方はもちつきうさぎ?

続けて、瑜祇塔のある高台へ。遮るものがなく…、その代わりに日和佐の街並みが一望できます。右手の山には日和佐城、正面に立島。ぐるり景色を眺めたら、涼を求めて下山します。寺務所で御朱印をいただき、上りで消費した水分を補給し道の駅方面へ。


日和佐駅

14時過ぎ、道の駅日和佐の隣。牟岐線の日和佐駅。列車交換が可能な立派な駅ですが、列車はなかなか来ないようで静寂に包まれています。5月に旧大社駅を訪れた時に見たのと同じような構内踏切、プラットホームは開業当時そのままのレトロな感じ。道の駅とは反対側に駅舎があり、うみがめに関する看板や、NHK連続テレビ小説「ウェルかめ」を記念して植えられた亀形の植栽がありました。

道の駅、薬王寺、日和佐駅、日差しの中、歩いているとさすがに汗だくで、軽量化のために荷物を少なめにしたものの、快適な旅にはウェアが足りない予感…。チェックインまで、まだまだ時間があるので、ジーンズと汗の目立たない明るい色の上着を入手しに洋品店へ。

ウェア調達へ

ちょっと長めのバイク旅行の味方、ユニクロかしまむらか、近場でと思ってグーグルマップで検索すると、通り過ぎてきた阿南市まで戻らないとないようで…、国道55号線を往復することになってしまいました。ショッピングセンター内のユニクロで買い物をし、再び日和佐に戻りました。


大浜海岸

17時前、本日の宿の近くの大浜海岸へ。台風が近づいているため、風はほどほどなものの波が高く、塩分を含んだ風が舞っていました。大浜海岸は室戸阿南海岸国定公園内に位置し、うみがめの産卵上陸地として知られています。

近くにはうみがめ型の公衆電話や日和佐うみがめ博物館カレッタがあり、入館時間に間に合ったので、博物館でうみがめ見学。館内にはうみがめをはじめとした亀にまつわる展示があり、閉館時間間近だったため、駆け足で見学。子亀から、屋外では大人の亀が気持ち良さそうに泳いでいました。

博物館見学の後、本日の旅の締めに、隣にあった日和佐八幡神社を参拝し、明るいうちに本日のお宿にチェックインです。

いつもは距離を稼ぐため、暗くなってからのチェックインが多いのですが、宿泊予約サイトで日和佐より先の室戸方面の選択肢が…。とはいえ、室戸経由で高知市街近くまで進むのは時間的に…。そのため、普段は夕食なしプランがほとんどですが、本日は久々のゆったり夕食付プランで、いつもより少し贅沢なディナータイムとなりました。

そして食後は温泉でリラックス。2日間(東京~日和佐まで)の長距離移動の疲れがたぶん取れました。しかし、夜はお宿が海に近いため、部屋にはBGMのように、波の打ちつける音が…。明日以降の台風の動きが気になります。
そんなBGMを聞きながら、2日目の旅は終了です。3日目(8月12日)は高知県内の海沿いを進みます。

19年8月12日(月曜日)に続く…


なお、掲載している情報は旅行当日(2019年8月)の情報のため、ご覧いただいた時点では異なる場合がございます。ご旅行の参考とする場合(特に交通機関やイベント等)は事前に確認の上、検討をお願い致します。
同地域への旅行を検討されている場合の参考になれば幸いです。

1日目(19年8月10日)東京~徳島…潮風の四国、北播磨の旅(1)へ
3日目(19年8月12日)日和佐~四万十市中村…潮風の四国、北播磨の旅(3)へ
4日目(19年8月13日)四万十市中村~小野市…潮風の四国、北播磨の旅(4)へ
5日目(19年8月14日)小野市~長野、東京(6日目)…潮風の四国、北播磨の旅(5)へ

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