19年夏。潮風の四国、北播磨の旅。同年5月にも四国を訪ねましたが、逃してきた地域を巡るように再度、西日本へのぶらり旅。太平洋上の台風とにらめっこしながらの旅は1日目。東京から徳島県徳島市まで。東名、新東名を通り、主に高速道路にて徳島市を目指します。
1日目(8月10日 土曜日)
まだ辺りが暗い丑三つ時。お盆の帰省渋滞を避けるため、早々に東京を出発。1日目の目的地は徳島、当日中にたどり着けるよう、東京ICより東名高速を走ります。ただ、渋滞情報板には不穏な表示。事故で大井松田まで2時間以上と記されています…。渋滞を避けるため夜中に出発したのに、夜が明ける前から渋滞に巻き込まれるとは…。厚木ICで一旦高速を降り、空いている国道246号線で西へ、大井松田ICで再び高速を利用し、渋滞が解消された東名高速を走ります。その頃には空もほんのり明るくなり始めてきました。
御殿場JCTで新東名へ入り、朝方、遠州森町PA休憩の後、引き続き新東名を走り、愛知県に入りました。
砥鹿神社
新城ICで高速を降り、飯田線沿いの国道151号線。朝の気分転換休憩を兼ねた寄り道で、愛知県豊川市にある砥鹿神社に。広い駐車場には、朝も早いので車両はまばら、木の陰になる場所に車両を停めて朝の参拝へ。天気も良く、朝から夏らしい陽気のなか、木の生い茂る境内は周りより涼しく快適です。
砥鹿神社は三河国の一宮で、大己貴命(オオナムチノミコト)をお祀りし、交通安全、厄除守護、家運隆昌の御神徳を仰ぐことができるそうです。また、訪れた里宮の北方に位置する本宮山の山頂には奥宮があります。
国道沿いの鳥居から延びる参道を進んで行き、本社を参拝後、社務所にて御朱印をいただきます。授与品の中の御朱印帳には鹿の絵柄があり、気になってしまいましたが、携帯していた帳面も途中なので、拝むだけ…。そして、境内を散策。大きさ日本一のさざれ石、本社の左手に摂社の三河えびす社、その近くの絵馬殿には神様のお遣いでしょうか、白い鹿が3頭集っていました。
再び、来た参道を戻り、徐々に強さを増す日差しの中、西に向けて出発です。
西へ(新名神)
砥鹿神社を出て、豊川ICより東名高速に。東京周辺以外での渋滞など、考えてもいなかったので、予定外に朝っぱらから渋滞の洗礼を受けることに。しばらくはノロノロと走っていたものの、日差しを遮る物もなく、先が読めないので、豊明ICで高速を降りて一般道(国道23号線)で気ままに進むことに。
名古屋港を回り込むように、名古屋市街を通り抜けて、金城ふ頭を経由。あおなみ線沿いを走り、レゴランドの建物の一部を走りながら眺め、再び名港中央ICで伊勢湾岸自動車道へ。
名港西大橋を渡り、少しすると三重県に。新名神経由で滋賀方面へ。
四日市JCT、亀山西JCTと進み、滋賀県へ。甲南SAでひと休みし、草津JCTで名神に合流…、での再びの渋滞。夏の渋滞は四方を熱源に囲われた、まるでサウナのような空間(湿度が余計ですが)で…、進まないのに体力ばかり消耗していきます。
渋滞にもまれながら、瀬田東JCTで京滋バイパスに、京都、大阪方面へと進んで行きます。
関西圏の横断
京滋バイパスへ入っても渋滞…。途中、南郷ICで降りて、県道3号線(大津南郷宇治線)を瀬田川沿いに走ります。田原川を渡ったところ(瀬田川と田原川の合流地点)より先、宇治川沿いは二輪車通行禁止(7月一部~8月の期間)のようで…、渋滞の迂回のつもりが、炎天下の一般道迂回ドライブに。
県道62号線(宇治木屋線)、国道307号線、木津川手前で国道24号線へと入り、国道1号線、久御山ICより再び京滋バイパスに。その区間、途中の15時過ぎ、コンビニで凍らせたペットボトルとクーリッシュ(アイス)調達し、火照った、というより焼けた体を冷やしては兵庫方面へ進みます。改めて、コンビニの便利さに気付かされますね…。それと、クーリッシュは(首を冷やして、飲んで冷やして、エネルギー補給)三拍子そろった夏のツーリングのベストアイテムなことで。
大山崎ICで名神高速道路、高槻JCTで新名神高速へ。徐々に太陽も傾き始め、走りやすい気候に。平成30年に開通した新しいルートのため、とても快適です。経路上にある宝塚北SAで橋を渡る前の一休み。
手塚治虫が宝塚出身なので、エリア内には鉄腕アトムのオブジェが飾られています。駐車場でバイク好きの同世代の通りがかりの男性と軽く話した後、明るいうちに明石海峡を渡るため出発です。
神戸JCTで山陽自動車道、三木JCTで神戸方面へ。神戸淡路鳴門自動車道で淡路島方面へ。
明石海峡大橋
立ち寄れればと思っていた明石市立天文科学館の営業時間には間に合いそうになかった(名古屋と京都通過で時間をとりすぎました…)ので、垂水ICで降りることなくそのまま長いトンネルへ。神戸の街の下を通り抜け、視界が明るくなるとともに橋の塔が姿を現します。
明石海峡大橋は全長は約4km、中央支間(主塔間)の距離が世界一の大吊り橋で、見学ツアーなどで主塔にも上ることができるそうです。夕日に照らされ、仄か暖色に染まる空と橋。穏やかな風が海峡上を吹き抜けており、それを纏って走ると、今までの暑さが吹き飛ぶような爽快感でした。
台風が近付いてきているとは思えない、穏やかな瀬戸内海を左右に見ながら、淡路島に上陸です。渡ってすぐの淡路SA(下り)で本日最後の休憩に。
淡路SA
淡路SAは淡路島の北側にあり、その展望台からは、対岸に神戸の街並み、それと結ぶように渡る明石海峡大橋が一望できます。(上り線にも展望台があり、違った景色が見られるようです)
景色を眺めていると、九州行きの阪九フェリーが橋の下を進んで行きました。長距離フェリー、一度は乗船してみたいですが、二輪の枠が少なくて、休日、連休はなかなか叶わないので、せめてものお見送り。ついでに貨物線を見送るころには徐々に陽も沈み、空も橋も海も、橙色に染まっていきました。
お盆休み初日、サービスエリアの駐車場もほぼ満車です。そんな、淡路SA下り線には観覧車がありました。展望台より高い位置まで上がれるので、きっと展望台より景色も良いことでしょう。一人観覧車は寂しいので、今回は下から見上げて、徳島へ向けて出発です。
淡路島を縦断し徳島まで、淡路SAを出たところで81kmほど…、途中で陽も沈み、縦断中に辺りは真っ暗に。夜の大鳴門橋を渡り、徳島県へ。
徳島駅
鳴門ICより、国道11号線で、徳島駅近くまで。17年11月以来の徳島市入り。20時過ぎに、本日のお宿の駐車場に到着です。暑さと、走り通しで、水分補給以外の食事がままならなかったので、チェックイン後、徒歩で夜の徳島駅周辺を散策です。
大きな駅ビルの徳島駅。外観に比べて、ホームには少々アンバランスな年季の入った短編成の気動車が出番を待っていました。乗ったらすぐに戻ってこられなそうなので、入場券を買ってのホームでの鉄分補給。
しばらく駅構内を巡っていると、特急列車が入線してきました、3両編成の真ん中には、カラフルな車両。ゆうゆうアンパンマンカーが連結されています。残念ながら、勇気りんりんとはいきませんでしたが、ホームは鮮やかな感じに。しかし、21時頃なのでホームや車両にはメインターゲットのお子様連れはおらず、私を含め、写真を撮る人だけでした。そんな、特急うずしおを見送り、駅をあとに。
続けて、街をぶらり。駅前の阿波おどり像がのるポスト、それが設置されているバスターミナル周辺や駅前では路上ミュージシャンが数組、演奏しており寄るの街を彩っています。何となく歩いていると歩道でバーのチラシをもらったので、商店街の一角にあるお店に。旅先での一人バーは初めてでしたが、旅先の情報収集を兼ねて挑戦することに。一日暑いなか走ってきて汗をかいてしまったので、ソルティードッグを塩増し(グラスの縁からこぼれています…)で注文し、鉄分に続いて塩分を摂取です。
飲みながら、店員の方と話していると、徳島の方だそうで。徳島での室戸岬以外の旅程詳細を決めてはいなかったので、室戸に行くと話すと、その近くに廃校をリニューアルした水族館や、さらに先にモネの庭があるとの情報を入手。有益なひとときを過ごすことができました。
バーではおつまみ程度だったので、コンビニで食料を入手し、ほろ酔い気分で宿に戻り、1日目の旅は終了。2日目(8月11日)は徳島県内の海沿いを進みます。
19年8月11日(日曜日)に続く…
なお、掲載している情報は旅行当日(2019年8月)の情報のため、ご覧いただいた時点では異なる場合がございます。ご旅行の参考とする場合(特に交通機関やイベント等)は事前に確認の上、検討をお願い致します。
同地域への旅行を検討されている場合の参考になれば幸いです。
2日目(19年8月11日)徳島~日和佐…潮風の四国、北播磨の旅(2)へ
3日目(19年8月12日)日和佐~四万十市中村…潮風の四国、北播磨の旅(3)へ
4日目(19年8月13日)四万十市中村~小野市…潮風の四国、北播磨の旅(4)へ
5日目(19年8月14日)小野市~長野、東京(6日目)…潮風の四国、北播磨の旅(5)へ
“潮風の四国、北播磨の旅(1)” への4件のフィードバック