だいぶ時は経ってしまいましたが、今回は3年前の今と同じ季節、2017年5月3日~5日にかけて、ふらり春訪れる東北へ旅したときのこと。思い出しながら復習の旅路を続けようと思います。
毎度のことながら、天候と相談し、一週間前に大まかな旅程を立てたふらり旅。2日目は秋田の仁賀保から岩手の宮古まで。雪の残る山々を越えて、景色を眺めながらの東北横断の旅です。
※2017年5月の情報のため、過去の旅に出掛けた気分でお楽しみください。
2日目(5月4日 木曜日)
秋田県にかほ市。宿を後にし、昨晩走ってきた道を使い、再び山形方面へ向かいます。目当ては出羽富士と称される鳥海山(標高2,236m)。昨日は暗くて山は全く見えなかったのと、山形、秋田を代表する山でもあるので、上れるところまで行ってみようと思ったから。天気は晴天、眺めもよさそうです。
鳥海山
日本海東北自動車道を象潟(きさかた)ICで降り、県道58号線、131号線(鳥海ブルーライン)と進み、車両で上れる五合目を目指します。山道の手前、鳥海国定公園の看板(一部が無くなっている?)、周辺には田が広がり、水路には手で触れたくなる清らかな透き通った水が流れていました(冷たかった…)。
鳥海ブルーラインを進んでいきます。上り始めは木々の生い茂る、曲がりくねった道を行きます。標高が増す度、気温も下がり、両側にそびえる雪の壁。標高1,150mm、高原の駅 鳥海山鉾立に到着です。駐車場は朝からほぼ満車。バイクなので空いたスペースに停めて、鳥海山の五合目から、辺りを眺めます。
遠く、雪を纏った山頂(新山)。多少霞むものの雲一つない青空で、眼下には秋田市方面~鶴岡方面が一望できます。雪の残る鳥海山、広がる緑がかる平野と穏やかな日本海。仁賀保高原には風車が並んでいます。
再び来た道を戻り、日本海東北自動車で秋田市方面へ岩城ICで降り、国道7号線で秋田市に入りました。
道の駅 秋田港
秋田駅からは少し離れた、港沿い。貨物線の線路と並走(列車は来ませんでした)するように走り、目立つ背の高いガラス張りのタワーが目についたので、目的地に向かう前に一休み。道の駅 あきた港に立ち寄りました。
連休中日の昼前だけあって駐車場は満車。辛うじて空いたスペースに横付けして。道の駅や港を一歩き。前日よりも日差しあり、市内は朝方に巡っていた鳥海山周辺よりもカラッと暑い感じ。そんな中、屋外で秋田名物のババヘラアイスが売られていたので、初ババヘラアイス!
シャーベットのような感じで、バラの花のように鮮やか。暑さで写真を撮っている間にも溶けています…。美味しく頂いて、クールダウンして出発です。
再び国道7号線、続けて県道104号線、国道285号線、五城目町を抜けて、山を越えていきます。途中、上小阿仁村役場前を、県道214号線で阿仁前田方面へ。
前田南駅
阿仁川沿い、細い道を走り、小様川。間もなく列車が通り過ぎるようで、駅までは間に合わない可能性があったので、川に架かる鉄橋と秋田内陸縦貫鉄道の車両(AN-8800形)を写真に収め、最寄りの駅を目指します。
山と山に挟まれた、川沿いの景色。その中にぽつりとある無人駅。その駅の外見が飛騨高山が舞台だった入れ替わってしまう某アニメ映画のワンシーンに似ているということで、聖地となった前田南駅です。
訪れた時には列車は行ったばかりで、駅にも周辺にも人の姿はありませんでしたが、線路沿いの春の景色が迎えてくれました。
駅待合室には運賃表や観光案内のほか、映画に登場したのお酒を模したもの(蓬莱 聖地の酒)や駅ノートが置いてありました。10分ほど滞在して、最寄りの北秋田市コンベンションホール四季美館で、秋田土産と軽く食事を取り、岩手へ向けて出発です。
八幡平
国道105号線、国道285号線、地鶏で有名な比内を通り、県道22号線。八幡平駅(鹿角市)の近くを経由し、熊沢川と並んで延びる国道341号線を走り、八幡平アスピーテライン(県道23号線)に入ります。
鳥海山と同じく標高とともに車道脇の雪の壁が険しくなっていき、時間は16時前。大深沢展望台に到着です。
4月中旬ごろに除雪し開通するアスピーテラインは5月下旬頃までは夜間通行止めで長居はしていられないようです。雄大な景色をゆっくり堪能したいところでしたが、日も暮れ始め、気温も下がってきたで、先を急ぎます。
雪に覆われた八幡平もきれいですが、秋は紅葉が見ものなそうで、改めて秋にも訪れてみたいスポットでした。
県境を越え、岩手県へ。左右の雪壁は徐々に低くなり、岩手側は雪も少なく、八幡平アスピーテライン展望所で、住宅の跡のような閉山となった松尾鉱山跡と八幡平市、岩手県のシンボルでもある岩手山(標高2,038m)を眺めてから、山を下ります。
山下りの途中、向かい側から散歩中?のキツネと遭遇。人なれしているのか、エンジン音を聞いても、逃げることなく歩いていました。(止まって写真を撮っても逃げなかったかもしれませんね…)
松尾八幡平ICから東北自動車道で途中、盛岡南ICまで。先ほど遠目に眺めた岩手山を正面に見えます。
国道106号線(区界高原、平津戸駅)
盛岡南ICを降り、国道46号線。久々の都会感。17時ごろ岩手飯岡駅付近を通過したとき、間に合わないと思ったのですが、汽笛の音が聞こえてきました。走行中だったので撮影はできませんでしたが、回送のSL銀河は盛岡駅のほうに走っていきました。
続けて県道36号線で北上川を渡り、国道106号線で太平洋を目指します。再び山道となり、トンネルを抜けて目に入った道の駅 区界高原。宮古までの間はお店なども多くはなさそうなので、日暮れ前に一休みです。閉店間際でお腹にたまる物はなかったので、瓶入りのサイダー(龍泉洞、三鉄)をお土産として購入し、2日目にして、サイドバッグにはいっぱいです…。
道の駅 区界高原を出発し、しばらくJR山田線と並走するように走ります。辺りは日も落ち、まっくら。しかし、車の往来はあるので、道からすぐ駅舎のあった途中の平津戸駅に列車は来るかな、と立ち寄ってみました。
…灯りは点いていましたが、土砂災害で運休中(15年12月~当時)のようです。その上、通常運転していても、1日に上下計5本しかないので、列車での途中下車はちょっと…。駅を眺めて出発です。平津戸駅の先、道の駅 やまびこ館に入ったもののお店も開いておらず、いるのはバスだけ。道の駅にはバス停があり、調べてみると岩手県北バスの「106急行バス」がJR山田線とほぼ同じ区間を走っており、振替輸送を担っているようでした。
近くには龍泉洞など、メジャー観光地もあるのですが、とうに営業時間を過ぎていたので、そのまま宮古まで。コンビニで夕食を調達して、20時過ぎに本日のお宿にチェックイン。都会の観光は暗くなってもできるのですが、点在する観光地は、なかなか巡ることが難しいですね。2日目、約430kmの岩手県宮古市までの旅は終了です。
17年5月5日(金曜日)に続く…
なお、掲載している情報は旅行当日(2017年5月)の情報のため、ご覧いただいた時点では異なる場合がございます。ご旅行の参考とする場合(特に交通機関やイベント等)は事前に確認の上、検討をお願い致します。
同地域への旅行を検討されている場合の参考になれば幸いです。
1日目(17年5月3日)東京~秋田にかほ市…雪解けて、鯉泳ぐ東北の旅(1)へ
3日目(17年5月5日)岩手~東京…雪解けて、鯉泳ぐ東北の旅(3)へ
“雪解けて、鯉泳ぐ東北の旅(2)” への2件のフィードバック