小岩井農場の一本桜

春の東北、物語を辿り紡ぐ旅(1)

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25年5月上旬。今回は24年5月の行きそびれた彼の地巡りの旅、東北バージョン。何度か当サイトでも旅行記をアップしてきた東北地方ですが、訪れていない場所は多々。すでに旅行から間もなく1年が経とうとしていますが、今春の旅のバイブルとして、2泊4日?の岩手、秋田、宮城の東北3県の旅。1日目は岩手県内を巡ります。

今回の記事の旅人(春の東北、物語を辿り紡ぐ旅)

0日目

大型連休後半、東日本の天気は安定しているとのことで25年の行き先は東日本でも比較的天気の影響を受けにくい東北方面に決定。しかし、2日の夕方は春の嵐。業務を終えて東京を立つ時間には雨は収まったものの風が非常に強い状態…。天候をうかがいながら、急がず今回の旅の主な目的地、岩手へ向けて出発しました。

思った以上に風が強く、利根川橋上は軽くアトラクション。一定速で安定して走行することが難しかったのと、この先で未だ降雨があるため、しばらく最初の守谷SAで調整することにします。

休みながら気象情報をチェック、日付が変わるころまでは茨城県内も所々で雨のようなので、守山SAを出発してからも、天気と眠気の解消のため、ほぼ各停レベルでPA等に立ち寄りながら、北上することに。

1日目

途中、二輪専用の屋根付き駐輪スペースのあった友部SAでしばしの仮眠。風はおさまってきたものの小雨は舞っていたので、屋根付きの駐車スペースは貴重です。2時間ほど停車し、ここで日付が変わり、雨が上がってからは順調に北上、中郷SA、福島県に入って、ならはPA。そして、南相馬鹿島SAに到着する頃には夜も明け、季節柄の鯉のぼりも雨上がりの朝を爽快に泳いでいました。

早朝のキリっと冷えた空気の中、常磐自動車道(E6)は仙台北部道路を経て富谷JCTで東北自動車道(E4)に合流。すっかり明るくなって、お腹もすいてきたので、最初にあった鶴巣PAで朝食をとることに。普段ではありえない、朝からガッツリ、焼肉定食のボタンをポチッ。

少々滞在して、冷えた体も温まったところで、引き続き東北自動車道(E4)を北上し、久々、2年ぶりの岩手県入りです。世界遺産で有名な平泉付近を通り過ぎ、北上市の少し手前にある、北上金ヶ崎PAに立ち寄り、目的地をチェック、盛岡ICが最寄りのようなので、ここからはノンストップで進みます。

小岩井農場

走行中、給油灯が点ったものの、もうすこしで盛岡ICなので、そのまま続けて走り、高速を降りてから国道46号線を雫石方面へ。途中にあったガソリンスタンドで燃料を満タンにし、県内最初の目的地、小岩井農場へ!

繋十文字交差点を右折します。千葉を走っていると十字路と名のつく交差点をよく目にしますが、岩手は十文字というようで、少し新鮮。ここで県道131号線、219号線と進み、道なりに岩手山を目の前に北上していきます。東北はちょうど桜が満開〜散り始めの季節で農場に向かう途中には桜並木。メインゲート付近を通り過ぎた辺りで左折し、有名なスポットに到着です。

観光ポスターやガイドブックでお馴染みの景色。

小岩井農場の一本桜と岩手山!

一年のうち、花の咲いている僅かな期間しか見ることのできない、残雪の岩手山とのコラボレーション。何とか散る前に間に合いました。桜はソメイヨシノではなく、エドヒガンという品種だそうで、花びらはほんのり淡い桃色。春になって、生えてきた草原の青、後ろに広がる岩手山、そして快晴。PCのデスクトップに最適な?最高の1枚が撮れました。

少し戻って、せっかくなので農場も見学。季節によって営業時間や入場料が異なるようなので、訪れる時期によって事前の確認が必要なようです。ご注意を!

名称営業時間営業日所要時間入場料
小岩井農場要確認(季節により異なる要確認2時間程度(子連れなら1日中)要確認(季節により異なる)

大きな駐車場があり、多くの訪問者は自動車で来場するようですが、路線バスも運行されているようで、チケット売り場の近くにバス停(本数は少ないようですが…)がありました。さほど待たずに入場券を購入し園内へ。連休中でファミリー層でにぎわっています。

とても良い天気なので、場内を散策。ここからも岩手山が一望できます。農場なので、スリリングなアトラクションがあるわけではなく、代わりに「ひつじのおうち」がありました。まるで、大きな公園のような感じです。小腹がすいたので、売店でソフトクリームを注文。日差しが暖かかったので、溶けるのが早く感じました。また、歩道の足あとを辿っていくと売店もあり、農場の名の入ったお土産や入口スペースにはなぜか競走馬のパネルが設置されていました。どうやら、昔は競走馬の育成もしていたようです。

続けて、県道を挟んだ反対側にある上丸牛舎へ。先ほど購入したチケットで入場できるので、改札を抜けて中へ入ると、

桜の花が満開!

牛舎へと続く道の両サイドの桜は満開で、風に吹かれて花びらが舞う、絵になる景色を見ることができました。牛とは触れ合えませんが、少し離れたところから眺めることはできるので、一号牛舎の「あーちゃん」にご挨拶。

そのほかの施設も牧歌的雰囲気を醸し出したレトロな建物が多く、重要文化財に指定されているものも多くあります。そんな、タイムスリップ感覚な空間を散策した後は、駐車場に戻って、次の目的地へ出発です。

小岩井駅

県道219号線を戻って、途中、近くにある小岩井駅に寄り道。小さいながらも立派な駅舎がありました。残念ながら、滞在中に電車がやってくることはありませんでしたが、一休みして盛岡市街方面へと走ります。

城下町特有の少々複雑な道筋。走りながらですが歴史ある街並みを眺めてから、県道36号線へと向かい、トンネルを抜けると綱取ダム。急に風景が変わり、山の中を走っている感じで、果たして施設などあるのだろうかと少し不安になったものの、看板に従っていくと到着しました。

盛岡競馬場

高台に現れた大きな施設、それは盛岡競馬場。市街地から少し離れているためか、とても広い駐車場が完備されており、バイクは入場門に近い歩道のような場所に誘導されました。そして、ラッキーなのか、

訪れた日は入場無料の日!

ゲートをそのままスルー、場内へ入ることができました。

少し寂しい感じの競馬場をイメージしていましたが、スタンドを含め新しめ。小岩井農場のようにファミリー層も多く公園的です。場内や馬場はコンパクトで、パドック越しに、ここからも岩手山を望むことができました。

折角なので、旅の軍資金を調達するためにレースを観戦!

…結果はご想像におまかせいたします。ここで長居をしてしまうと、トラベラーではなく、ギャンブラーになってしまうので、コストを抑えた場内メシで燃料を補給し、馬場を去りました。

BETよりRIDE、本当の馬で公道を疾走、は難しいので、駐車場に戻って、鉄の馬にまたがり旅の続きを。次の目的地に向け出発です!

三田貝分校

ナビタイムツーリングサポーターによると、次の目的地、龍泉洞へは北寄りの国道455号線経由の方が近いとのこと。以前、国道106号線は走行したことがあるので、ベターな選択。来た道を戻り、県道36号線を右折、米内川&山田線沿いを進み上米内駅近くを通過してすぐ国道455号線に合流。昔は酷道と称されていたそうですが、今は整備され快適な山道になっているそうです。しかし、快適な道路の割に沿線は寂しい感じ。どうやら太平洋へとつながる東西間道路の意味合いが強く、南側に国道106号線の自動車専用道路が整備されているため、車の往来は多くない模様。外山地区を通り過ぎると岩洞ダム(岩洞湖)に到着しました。

高原地帯にひっそりと存在する、比較的こじんまりとしたロックフィルダム。周辺はレジャースポットのようですが、静かな感じ。わずかな時間ですが湖畔で物思いにふけって、引き続き国道を進み、峠はトンネルで越えていきます。そして、岩泉町へと入り、ようやく見つけた休憩スポット道の駅 三田貝分校。龍泉洞まではまだ距離がありそうなのでちょっとキジ撃ちへ。

道の駅 三田貝分校は旧門小学校三田貝分校の跡に建てられたということで「分校」となっているようで昔の小学校を彷彿させる施設になっています。購買部でお土産を少々、コンパクトにまとまった売り場には地元、そして龍泉洞関連の商品が並んでいました。

龍泉洞

道の駅を出て、岩泉町浅内付近のT字の交差点を左折、町の中心部方面へ。途中何回か国道や横を流れる小本川を横切る橋を見ることができます。これは土砂災害による運休後、復旧を断念し2014年に廃線となった岩泉線の線路跡。橋脚などが撤去されずに残っており、所々でその遺構を見ることができます。街中に入り、途中の交差点を再び左折、県道7号線を進んでいくと、看板が見えてきました。

バスか自動車で訪れる観光客が多いようで、川沿いにはいくつか町営の無料駐車場が整備されており、バイクは洞窟入口近くの指定されたスペース(第二駐車場)に誘導されました(数台先客がありライダーも多い様子)。朝早くから岩手県内を巡って来たわりに時刻はもう15時過ぎ。せっかく訪れたからには一通り洞窟内を巡りたいので、足早に入口へ向かいます!

名称営業時間営業日所要時間入場料
龍泉洞8:30~18:00(5~9月)
8:30~17:00(10~4月)
年中無休30~1時間大人(高校生以上)1100円
小・中学生550円

川を渡ってすぐのところに、日本三大洞窟の1つ、龍泉洞の入口。混雑している訳でもなく、思っていたより質素な感じです。

入場料を支払い洞窟内へ!

洞内は暑くもなく寒くもなく、足元に注意しながら、足早に探索していきます。入口にあったマップによると龍の体内を巡るような、ほぼ一本道(分岐があっても、後に合流)で、それほど距離はない模様。所々ライトアップされており幻想的な感じです。観光案内等でよく目にする写真はライトアップされた洞内の地底湖を撮ったもののようで、よどみなく深そうな湖面に反射した景色が神秘的でした。

洞内、極端に狭小なところはありませんが、最後に地上に向け階段をのぼる縦移動もあるのでご注意を。そして、まるで回廊のようなの出口への通路を経て、龍の体内から下界へ?

外に出て県道を挟んだ反対側には龍泉新洞科学館があり、こちらも龍泉洞のチケットで見学可能。洞窟をそのまま展示施設にしたような感じで、新洞の方が狭く圧迫感がありました。駐車場に戻る前に龍泉洞わっか(お土産売り場)に立ち寄ってから龍泉洞をあとにしました。今回の龍泉洞、少し前に訪れた山口県の秋芳洞で2つクリア。日本三大洞窟、残るは高知の龍河洞。旅の理由が新たに一つできました。

岩泉駅

続けて訪れたのが元ターミナル駅だった岩泉駅。列車が入線することはありませんが、駅舎がそのまま残っており、当時の面影を見ることができます。それにしても、人の姿がほぼありません。観光案内所的なものの面影はありましたが、閉まっており、近くに道の駅があるためか、観光客はそちらに流れてしまったように見受けられました。

駅舎やホームには入れませんでしたが、外から眺めることはでき、柵と駅名看板のフレーム(駅名プレートは外されていました)がさみしげで。ただ駅前のベンチや「岩泉町とその周辺」と書かれたマップは手描き&聞き慣れない宮古線など興味深かったです。
元終着駅の岩泉駅より出発。現役の最寄り駅?である三陸鉄道、岩泉小本駅付近まで引き続き国道455号線を進みます。道の駅 いわいずみの横を通り過ぎ、岩泉龍泉洞ICより自動車専用道路(国道45号線)で宮古まで。そして、宮古中央JCTより宮古盛岡横断道路(国道106号線)で盛岡方面に。以前のバイクに乗っていた頃、八幡平から宮古へと逆に走ったことはあり、その頃、自動車専用道は全通していませんでしたが、どうやらつながったようです。

途中、川井付近で国道340号線方向へと左折、遠野を目指します。2連おむすびの国道標識と現在の気温を写真に収め、近くにあった山田線の駅に立ち寄ります。待っていれば列車かバスが来るようですか、静かなもので…。日暮れとともに肌寒くなってきたので、駅舎に見送られ、引き続き遠野までの国道一本道、立丸峠をトンネルで越えていきます。

途中、自由に散歩する犬と並走〜♪

まるで、ランナーの前を走る、ペースメーカーのようですが、疲れたのか飽きてしまったのか、離脱していきました。そして、走り続けて遠野、とりあえず道の駅についた頃には17時を過ぎていました⋯。

道の駅 遠野風の丘

想定内でしたが、お店は閉店後。広い駐車場には車やバイクがまばらです。お手洗いを拝借し、マフラー熱とホットドリンクで暖を取り一休み。遠野観光はまた明日ということで、朝また戻ってこようと思います。日も沈んで、さすがに冷え込んできたので、雨もないのにレインコートを着用し出発です。

道の駅を出てから、国道283号線を少し走って、宮守ICから東和ICでまでの無料区間を釜石自動車道(E46)を快走。東和ICからは一般道、県道286号線&37号線で本日のお宿、花巻温泉に到着です。

花巻温泉

ほぼ、チェックイン予定時刻通りに到着し、ありがたいことに屋根付きエリアに停めさせてもらうことができました。いったん客室に荷物を置いてから、食事難民になりそうなので、さきにお食事処で夕食をいただくことに。温かい食事とビールが前日から走り続けてきた体にやたらと沁みました。

食事の後、買い出しに!

近くにあるのがコンビニとかではなく、ツルハドラッグ。薬以外の食品、お酒もそろっており、温泉街の買い物オアシス的な感じ。買い物を済ませて、周辺散策。といっても、時刻は21時過ぎでライトアップされた花巻温泉稲荷神社の鳥居の前でお参りしてから、お宿に戻って、温泉に癒され、本日の旅は終了です。明日は散策できなかった遠野をメインに引き続き岩手県内を巡っていこうと思います。

なお、掲載している情報は旅行当日(2025年5月)のもののため、ご覧いただいた時点では異なる場合がございます。ご旅行の参考とする場合(特に交通機関やイベント等)は事前に確認の上、検討をお願い致します。同地域への旅行を検討されている場合の参考になれば幸いです。

2日目(25年5月4日)岩手県遠野市…春の東北、物語を辿り紡ぐ旅(2)

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