阿蘇山

秋の彩り、熊本、鹿児島の旅(3)

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20年11月。秋の熊本、鹿児島の旅。感染症予防によるルールおよび制約はあるものの、それに則り秋色の衣を羽織った九州、熊本、鹿児島の2泊3日。最終日は帰りの空の便に間に合うよう、鹿児島から熊本へ戻りながらの観光です。雨は前日のうちに上がり、天候は回復傾向。神社あり、山ありの3日目(最終日)です。


3日目(11月8日 日曜日)

朝、隼人市内は曇り。雨上がりで、霧島方面は霧に包まれた神秘的な景色が広がっています。霧島市内には工場なども多く、京セラもその一つのようで、その関係か、市内には宿泊施設があります。

宿泊施設を出発し、霧島方面へと思っていたところ、近くに大隅国一之宮があるようなので立ち寄ることに。


鹿児島神宮

参道わきの駐車スペースに車を止め、鹿児島神宮へ。海幸山幸の神話によるところの社で、御祭神は天津日高彦火火出見尊(山幸彦)と豊玉比売命で、全国の正八幡の本宮であります。コロナ対策でハイテクになった手水舎で清めて、拝殿へ。

左右に階段を配した、特徴的な拝殿。茶褐色に近い朱色の柱と控えめの装飾とは対照的に格子状の天井には季節の植物が描かれ、まるでタイルアートのようです。
参拝後、御朱印を頂き、八幡宮の御使いとされる色鮮やかな鳩の笛を手に入れ、次の目的地へ。


霧島神宮

県道60号線、一の鳥居を通り、駐車場へ到着です。駐車場の近くには温泉池。脇には赤く色づいた紅葉と鹿?のオブジェ、粋な演出に出迎えられ境内へ。三の鳥居向かいには展望所が設置されており、当日は霞んでいましたが、晴れた日の眺めは期待できそうです。

天孫降臨神話の舞台とされ、山にひっそりと佇む霧島神宮の御祭神は天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)で、御利益は縁結びのほか、パワースポットとしても有名です。
ここ霧島神宮も前日の和気神社同様、坂本龍馬とお龍が新婚旅行で訪れたそうです。三の鳥居をくぐり、木々のトンネルを抜けたひらけた場所に拝殿があります。

拝殿は鮮やかな朱色、眼光を効かせた象のような、トラのような、色鮮やかな装飾。鹿児島神宮に続いて、御朱印を頂き、霧島神宮を後にしました。


道の駅霧島 神話の里公園

霧島神宮の近く、道の駅霧島 神話の里公園に到着。霧島錦江湾公園を一望できる高台に位置した施設で、スーパースライダーやリフト、遊戯広場などを有する公園内、国道沿いに売店設備を配した複合施設で、お昼前の公園は家族連れで賑わっていました。

霧島より北へ向かうため、鹿児島県内での休憩は最後。売店でお土産を調達して、えびの高原経由で熊本へ。国道223号線を走り、途中で県道1号線(えびのスカイライン)へ。途中、道路の脇から湯気が沸き立つ硫黄谷噴気地帯で、温泉に来た気分だけ味わって、山を越えていきます。

道の頂上付近で宮崎県に入ってすぐ、えびの高原は紅葉真っ盛りで、駐車場も満車。観光客や登山客でとても賑わっており、寄り道できそうになかったので、車内より眺めながら、県道30号線(霧島バードライン)を下ります。

駐車スペースの空いていた、白鳥展望所に車を止めて、えびの盆地を一望。雲は厚く、霞んでいるものの、朝より日差しもあり、良い眺めでした。山越えを終え、えびの市内に。


道の駅えびの

えびのIC手前、道の駅 えびので宮崎県観光気分。島津義弘の像が敷地内で采配を振るっており。ループ橋や、先ほど越えてきた霧島方面を眺めることができ、宮崎の名物なども数多く揃っていました。みかん色のご当地飲料がそろったみかん色の自動販売機、みかんの詰め放題もちょうど催されていました。

これまた、ご当地っぽいスイーツを手に入れ、高速道路(九州縦貫自動車道)を使って、初日の起点、熊本阿蘇へ!


道の駅大津

益城熊本空港ICで高速道路を降り、県道36号線、国道443号線、国道57号線を経て、北側復旧道路手前にある道の駅 大津で休憩。道の駅 えびのから寄り道せず、時間は14時過ぎ、初日に行かなかった阿蘇山火口へ行く前に、軽食&ストレッチです。

熊本県内に入っていますが、焼き芋屋台があったので、あまーい焼き芋をおやつに。ホンダの工場があるからか、看板代わりに空を駆ける赤いアメリカンのバイクを眺めながらひと休み。


阿蘇山

道の駅 大津を出発し、北側復旧道路を経て、ふたたび阿蘇へ。阿蘇パノラマライン経由で、草千里駐車場へ。

草千里駐車場は火口手前にあるドライブインのようなところ。目の前には草千里ケ浜、湿地のような草原のような、乗馬の馬も歩いています。秋なので、ススキが映え黄金色ですが、夏は青々とした風景が広がっているのでしょう。高台まで登ると、遮るものなく火口付近を望むことができ、阿蘇山の大きさを感じることができます。

草千里駐車場より、車でさらに先に進むことができ、阿蘇山公園観光道路(有料)を使えば火口の駐車場まで行くことができます。草千里ケ浜とは異なり草木はなく、シェルターが点在し、穏やかなように見えて、活火山の荒さをうかがわせる風景です。火山ガスを含んだ煙が漂い、風向きによっては立ち入りの制限がなされる場所。訪れた時は、火口付近に近寄ることはできず、展望所より眺める形となりました。

設置された火山ガス警告看板が、注意を促すために黄色いランプをともらせています。近づけない場所の看板をカメラの望遠レンズで撮影。火口は山頂より少し離れた場所で、1ヶ所ではなく、周辺に7ヶ所点在しているようです。

煙の上がる第一火口の反対側には砂千里ヶ浜。火星とまではいかなくとも、一部分を切り抜いたら、それっぽい雰囲気の地表が一面に広がっている風景。遊歩道もあり、昔活動していた火口も間近で見ることができます。

火口の駐車場を後にして、山頂ターミナルに。日暮れや飛行機の時間もあるので、長居はせず、前もって空港近くへ移動することに。帰りは阿蘇パノラマラインで上ってきた道と反対側の南阿蘇側に。


展望台~空港へ

県道28号線で空港方面へ。途中、南阿蘇駐車場。初日の大観峰からの眺めとまた違った趣のある景色。傾き始めた太陽に照らされて、中岳や麓のイチョウの木がとても輝いて見えます。

続けて、県道28号線を進み、比較的新しい道のようで、峠を越えずにトンネルで西原村へ。入ってすぐの展望台、西に沈んでいく太陽がとても綺麗で、先ほど止まったばかりですが、再び駐車スペースへ。

こちらは約9万年前の阿蘇山の活動でできた溶岩台地で、展望台からは熊本市内が一望でき、時節柄、ススキの原っぱの広がる景色。さらに、夕日に照らされ、大地が黄金色に染まり、写真では伝えきれない美しさでした。

Instagram - “The color of happiness?”「幸せの色?」

もう少し、その眺めを堪能したいところ、しかし、空港着までの最後の目的地の営業時間もあるので、惜しみつつその場を後に。少し走ったところにある観光牧場へ。

クローズ間際に到着し、ツーリングではないですが初日同様、旅の〆の糖分補給にソフトクリームを。少し肌寒くなってきましたが、3日間で約700km、運転し通した頭に染み渡ります。残り僅か、レンタカーの返却まで安全第一、余裕をもって空港へ向かことができそうです。

空港にて、復路搭乗前にようやくしっかりとした食事。車やバイクでの移動の際はどうも食事のタイミングを見誤ってしまいがちで…。空港のフードコートですが、名物と思われるあか牛バーガーを頂きました。

たくさんお土産を買って、3日間の熊本、鹿児島の旅はおわり。主に南九州でしたが、久しぶりにダイナミックな九州の自然(山に海)を満喫できた旅でした。

おわり。次の旅路へ…


なお、掲載している情報は旅行当日(2020年11月)のもののため、ご覧いただいた時点では異なる場合がございます。ご旅行の参考とする場合(特に交通機関やイベント等)は事前に確認の上、検討をお願い致します。また、感染症の感染状況等により、行動の制限や対策が求められる場合はその指示に従い行動をお願いいたします。その上で、同地域への旅行を検討されている場合の参考になれば幸いです。

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