日本橋

街歩き(日本橋)

旅に出ればお世話になる道。今回はその起点でもある道路元標のある日本橋をふらり町歩き。五街道(東海道、甲州街道、中山道、日光街道、奥州街道)の起点であり、地名でもある日本橋は1911年に架けられた石造りの橋です。橋銘板の「日本橋」の文字は江戸幕府15代将軍の徳川慶喜の書でもあり、首都高橋梁にも横文字ですが、大きく記されています。

銀座や神田、東京駅からも徒歩で10~20分ほどで日本橋に着けますが、最寄りは三越前駅(東京メトロ銀座線、半蔵門線)か日本橋駅(東京メトロ銀座線、東西線)が便利です。
近くに百貨店(三越)やコレド日本橋などの商業施設もあり、銀座ほどではありませんが、買い物や観光で賑わっています。


日本橋と橋の装飾

橋の上には首都高速(都心環状線)が通り、覆われてしまっていますが、石造りの橋とそれに施された装飾は色褪せず、今も一帯のシンボル的な存在です。なお、南寄りにある、橋より低い位置にある展望場所(橋の南西)から写真のようにアーチ状の橋全体を見ることができます。また、橋は洋風でありながら、装飾は実に日本的で、橋の出入り口に手元に東京市章(現在の東京都章)を携えた「獅子」が、中央には翼の生えた「麒麟」が飾られています。


道路元標

日本橋は街道の起点でもあり、橋の中央付近(道路上)には道路元標が埋められています。そして、そのレプリカ(複製)とが三越寄り(北西)に設置されており、各都市(青森市736粁、大阪市550粁など14都市)への距離の彫られた里程標も並んで設置されています。 また、道路元標の他にも、今年築地から豊洲に移転した魚市場も、築地の一つ前は日本橋付近にあったようで、魚市場発祥の地の碑(北東:スルガ銀行側)や、その対岸には日本橋船着場(南東:交番側)があります。

道路元標のレプリカの対岸(南西:展望場所側)には日本橋観光案内所があり、日本の道100選の碑と、日本橋についての説明看板、国の重要文化財の銘板が設置されています。
今は上を首都高速に覆われてしまっていますが、高速道路も老朽化が進み(日本橋よりは新しい)、修復の際には川の下を通す地下化がうたわれているようです。しかし、辺りの景色も架橋当時とは大きく変わっており、橋は背の高いビルに囲まれてしまうのでしょう。橋の上から、見られる開けた空は想像にて。

そんな、イメージをしながら旅するのも街歩きの醍醐味。現在の街に隠れた、歴史を感じられる小さな旅へ出てみませんか。


同地域への旅行を検討されている場合の参考になれば幸いです。

各施設の開場時間や料金など最新の情報は各ウェブページ等にてご確認ください。

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