国道152号線(静岡~長野)の旅

国道152号線(静岡~長野)の旅

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今回は2017年7月、国道152号線(浜松~茅野)を走った際の情報です。

国道152号線は静岡県浜松市と長野県上田市を結ぶ一般国道。南寄りは中央構造線に沿うように通っています。その静岡県内の天竜川沿いは景色も素晴らしく、佐久間ダム(県道1号線)や豊根村方面をバイクで走ることがありましたが、国道152号線を長野県まで走ったことがなかったので、ふと思い立って日帰りで旅してみました。

▲ルート周辺地図(地図上の南アルプス左側山に沿うように延びる国道152号線)


遠江國一宮 小國神社

今回の旅の起点、新東名の遠州森町スマートICに着いたのが11時頃。旅の安全祈願と御朱印をいただきに最寄りの森町一宮にある小國神社へ向かいました。県道280号線を上った先に佇む小國神社(おくにじんじゃ)は遠江(とおとうみ)國一宮で大国様を祀り、縁結び、厄除け、心願成就などの御神徳のある神社です。拝殿他比較的落ち着いた雰囲気で、境内には御神木のひょうの木(縁結びの木)や杉の木、池があり庭園のようでした。


秋葉山本宮秋葉神社

続けて、国道152号線の一部、秋葉街道の名の由来にもなっている秋葉神社へ。下社に過去に一度参拝していたので、山道を登り、山頂の上社へ向かいました。秋葉山本宮秋葉神社は火の主宰神を祀り、火防、厄除などの御神徳のある神社で、全国の秋葉神社の総本宮です。紅葉の紋が印象的で、境内の植栽も豊か。拝殿付近からの眺望もおすすめです。


青崩峠(静岡、長野県境)

二社の参拝を終え、昼過ぎ北上を始めました。進んでいくと、国道473号(佐久間ダム方面)との分かれ道、天竜川ともお別れです。そして、次のチェックポイント、青崩峠へ。本線を逸れ、細い道を進んだ先に駐車場(塩の道の石碑)があり、その先砂利道、そして車両は行き止まり(写真の場所)になります。歩道は整備されているので、歩いて峠を越えることは出来るようです。車両は迂回するように兵越峠を通り、長野県へ抜けることが出来ます。トンネルを作ろうとしているようですが、難所のようで、整備された道は一旦途切れています。

動画は国道152号線、草木トンネル手前より峠道方面へ。国道下をくぐった先辺りから、車の通れる峠手前までのものです。※17年7月の映像です。


道の駅 遠山郷

兵越峠を越えて長野県へ。山道を走ってきたので、久々に見る街並みです。街の中心部にある道の駅遠山郷は国道152号線の旅のオアシス。売店などの他、温泉(塩化物泉)が併設されていて、入り口付近の像(遠山の霜月祭り)からはお湯(飲用可)が出ていました。まだ、旅も折り返し地点にも達していないので、温泉はあきらめ、温泉を飲んで、道の駅を後にしました。


下栗の里・御池山隕石クレーター・しらびそ峠

遠山郷を後にして、再び国道152号線を北上することに。しかし、国道474号線(小川路峠道路)と分かれて先で再び行き止まりのようです。そのため、大きく迂回して、日本のチロルこと「下栗の里」を経由し、大鹿村方面へ進むことにしました。下栗の里(半場)を通過し、少し進んだところが展望スポットに近いようでしたが、休日で混雑していたため、そのまま通り過ぎてしまいました。
その代わり、途中に人気(ひとけ)が無い割に日本で唯一と書いてあるスケールの大きなスポットがあったので、立ち寄ってみました。看板だけが佇み、猿とか鹿とか熊とかがふらっと出てきそうな静けさでした。

さらに、進むにつれ、標高も上がり、ひんやりとした空気ともやが辺りを覆います。高原を通り過ぎて徐々にもやは取れたものの、峠の展望台から見えたのは幻想的に霞んだ情景でした。


大鹿村

しらびそ峠を越え続く、すれ違いが困難な場所のある峠道。地蔵峠を越えて大鹿村安康付近に「中央構造線安康露頭」への道がありました。道路付近から少し歩いた川沿いに、断層の露出と案内板があります。そして、気配を感じたと思ったら、少し離れたところから子鹿が不思議そうに様子を窺っていました。
子鹿と分かれて、村内へ。大鹿村は「日本で最も美しい村連合」の一つ(2018年現在)で、自然豊かな山村です。


分杭峠~高遠~茅野

大鹿村を後にして、ゼロ磁場で知られる分杭峠を越え伊那市へ。その頃には日も暮れ、辺りは暗くなっていました。道の駅南アルプスむら長谷で最後の峠越えに備えて一休み、美和ダムを望み見て、桜で有名な高遠の街中を通り抜け、杖突峠へ。この区間から秋葉街道は杖突街道を名を変えます。夜の峠越えは路面が見づらいので、一苦労ですが、星空や街の明かりを見ると何だか安心するのが不思議です。峠を越えると、今回の国道152号線も終点。諏訪大社(上社前宮)付近の県道16号線との合流地点に到着しました。

しかし、国道152号線は茅野からさらに北上し、長和、そして大屋(国道18号線合流)まで続きます。また、浜松市内も天竜二俣付近からのスタートでしたが、浜松市街が起点となっています。それはまたの機会に。


なお、掲載している情報は旅行当日(2017年7月)の情報のため、ご覧いただいた時点では異なる場合がございます。ご旅行の参考とする場合は事前に道路状況等を確認の上、検討をお願い致します。
同地域への旅行を検討されている場合の参考になれば幸いです。

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