かっぱ淵のきゅうり

春の東北、物語を辿り紡ぐ旅(2)

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25年5月上旬。今回は24年5月の行きそびれた彼の地巡りの旅、東北バージョン。何度か当サイトでも旅行記をアップしてきた東北地方ですが、訪れていない場所は多々。すでに旅行から間もなく1年が経とうとしていますが、今春の旅のバイブルとして、2泊4日?の岩手、秋田、宮城の東北3県の旅。2日目も引き続き岩手県内を巡ります。

今回の記事の旅人(春の東北、物語を辿り紡ぐ旅)

2日目

2日目の朝。起きると外は雨…。予報的には遅めに出発すれば天気は回復しそうだったので、前日購入しておいた龍ちゃん牛乳とコーヒーでゆっくりまったり。今日は遠野をメインに巡ることにし、10時にお宿をチェックアウト。近くには花巻温泉バラ園といった、観光スポットもありましたが、午前中には遠野に到着したいので、今回はあきらめ、温泉街を後にしました。

県道37号線を進み、花巻温泉・台温泉入口交差点を右折し、国道4号へ。空は青空がちらっと見えるものの、雨粒がパラパラといまだ舞っています。花巻空港の近くを通り過ぎ、道路標識に導かれ、花巻東BP北口を左折。昨日通った県道286号線を少し行き、鉄分補給に何となく新花巻駅に立ち寄ってみます。

新花巻駅は一部の新幹線が停車する駅で、釜石線との乗り換えが可能な駅になっています。立派な新幹線駅舎と比べて、在来線の駅は何ともシンプルな感じで、一度改札を出て乗り換える必要があるようで、地下道でつながっていました。駅見学の後、直接、遠野を目指そうかと思いましたが、すぐ近くにある宮沢賢治記念館があるようなので、岩手の代名詞的?な観光スポットに立ち寄ることにしました。

宮沢賢治記念館

新花巻駅から、国道456号線へと進み、さほど時間はかからず、駐車場までの坂道を登って到着。連休中の昼前の時間帯なので混雑しているようです。バイクエリアに駐車し、まずは記念館から見学です。入口脇では作中のキャラクター?がお出迎え。館内に入って入館券を購入。展示コーナーを巡っていきます。

名称営業時間開館日所要時間入館料
宮沢賢治記念館8:30~17:00(受付16:30)年末年始以外(12/28~1/1休館)30分~1時間程度大人350円
高校・学生250円
小・中学生150円

宮沢賢治は現在の花巻市出身で、てっきり童話作家だと思っていましたが、そんなアーティスト?の一面だけでなく、農業指導としての一面など、多方面から宮沢賢治を紹介している館内。岩手を代表する人物ですが、名が知られるようになったのは没後で享年37歳(今だとまだ若い⋯)。詩人でもあり、教科書で見かける有名なものはもちろん、壁面に多くの作品や資料が展示されていました。そんな思想溢れる館内を一巡り。

続いて訪れたのは記念館の近くにあるのが山猫軒。作中(注文の多い料理店)に登場するレストランを模した施設です。お土産売り場と、作品同様、レストランが入っており、クリームの入った壺は無かったような⋯。宮沢賢治にまつわるお土産を購入し、食べられる前に!?退店してきました。また、山猫軒の隣には展望スペースがあり、雨も上がり花巻の田園地帯を一望することができました。

一帯には記念館や山猫軒のほか、イーハトーブ館や宮沢賢治童話館など隣接しており、エリア内で半日は過ごせそうです。ただ、ふらっと立ち寄り感覚で訪れたところ、少々長居してしまったので、高台から眺めて、昨日立ち寄った道の駅を目指して、

銀河ステーションより遠野方面へ出発進行!

ちなみに、近くにはこれまた岩手出身の著名人、新渡戸稲造の記念館もあるので、花巻観光の際はセットで訪れると良いかなと思います。

東和ICまで国道283号線、そこから釜石自動車道(E46)を昨日の逆ルートで進みます。走行中、正面丘陵地に鮮やかなピンクの絨毯が。寄り道しても高速代はかからないので、江刺田瀬ICで一般道へ。見えた辺りを走っていると看板発見。坂道を上っていくと、梁川芝桜公園というお花畑が広がる施設がありました。

数台が辛うじて停車できる未舗装の駐車スペースに先客が2、3台。斜面に芝桜が植えられており、遊具などはなく、東屋が1つ。そんな素朴な公園ですが、遮るものはなく里山の春風を体で感じられる心地よい場所。花に囲まれて10分ほど、のほほんと滞在して、再び江刺田瀬ICから遠野方面へ。

時刻は13時少し前。釜石自動車道を遠野ICでおりて、昨日訪れた道の駅 遠野風の丘に戻って!?来ました。

カッパ淵・常堅寺

今日は道の駅の営業時間内に到着したので、とても混雑しています。レストランは時間がかかりそうだったので、買い物ついでに調達した、くるみ餅片手に、遠野の観光情報を調べながらのランチタイムです。

龍泉洞同様、ついでにと考えていたものの、距離や時間の都合で断念してきた遠野観光。とりあえず、遠野物語のカッパ伝承の地ということで、

カッパを探しに行こうと思います!

道の駅を出て国道283号線を市街方面へ進む中、短い距離にも関わらず、頭上の雲行きが怪しくなり、ポツポツ⋯。ちょうど、しまむらが目に入ったので雨宿りのために寄り道しました。旅先で着るものに困ったらユニクロ。と思っていましたが、地域によってはしまむら遭遇率が高いので重宝しています。万能そうな靴下3組セットを購入し、外に出ると雨は上がっていました。

再び移動し、カッパ淵の近くにある無料の駐車場に到着。近くには伝承園、そして、あまり見かけない自転車道の県道503号線の標識。街は比較的コンパクトにまとまっているので、天気が良ければ自転車での遠野観光も楽しそうです。駐車場から常堅寺までは徒歩数分の距離、歩いて向かいます。

途中、キリンのホップ農園を発見。まだ、ホップの気配すらないですが…。ビールの商品パッケージで見かけた遠野産というのは、どうやらここのホップのようです。そんな畑の先に標識があり、矢印に従って常堅寺の境内へ。

山門を抜けてお参りを済ませ、敷地内を抜けた先に池や小川が見えてきました。近くに看板があり遠野物語58話にある伝説の説明が書かれています。そして、小川沿い。釣り竿から垂らされた

糸の先には「きゅうり」がくくられています

捕獲許可証が必要なようですが、レンタル釣り竿がほとりに置いてあります。

名称有効期限利用時間発行手数料
カッパ捕獲許可証1年24時間?220円

水面に少し浸からせターゲットをおびき寄せているようです。潜めるほど深い川ではないので、歩いて取りに来るのでしょうか。許可証がないので、垂れ下がっていた竿先をしばらく眺めていましたが、引きはありませんでした。

伝承園

続けて、駐車場の並びにあった伝承園へ。日本のグリムと称され、遠野物語の話者であった佐々木喜善の資料が置かれた記念館や民話の生まれた時代の生活を感じることのできる体験施設。タイムスリップしたような風景が広がります。

名称営業時間営業日所要時間入館料
伝承園3月~11月 9:00〜17:00
12月~2月 9:00~16:00
無休(年末年始、1,2月の火曜日)1時間程度大人450円
小~高校生350円

時間がゆっくりと流れているような錯覚を覚える園内。建物の中で淵では見つけられなかったカッパ⁉を無事発見することができました。時計回りに園内を散策して入口にあった売店に立ち寄って、きゅうり漬けを購入。

出たところにもカッパが。なかなか懐かしい作品ですが、顔出しパネルになっているようで、ちょっとシュール。駐車場に戻って、時間的にもう1か所くらい巡ることができそうなので、県道160号線、どちらも難読地名級な小烏瀬(こがらせ)川を渡り附馬牛(つきもうし)方面へ。

福泉寺

遠野ふるさと村にでもと思っていましたが、お寺を見つけたので、手前にあった大駐車場に入って、参拝することにしました。山門、仁王門を通って受付へ。法門山福泉寺は大正時代に創建された真言宗豊山派のお寺で、木彫りでは日本一という観音像のあるそうです。

名称参拝時間参拝日所要時間参拝料
法門山福泉寺8:00~17:00(季節による)季節による1~2時間程度大人300円、ほか

広い境内には新四国八十八カ所霊場、新西国三十三番観音霊場を巡るコースがあり、花や紅葉といった見どころもあります。本堂を経由して、徒歩で大観音堂を目指しましたが、なかなかの上り坂。着いた頃には汗だくでした。

青空も見え、天気も良く、訪れた時は境内の桜の花が満開。季節を感じながらの参拝を終わらせ、受付で御朱印を受け取り駐車場に戻りました。そして、お寺の近くにあった牧場。馬の親子が放牧されていました。今回の旅は何かと馬に縁があるようで、止まって眺めていると、頭上から水滴が…。雨から逃げるようにその場を後にしました。

日も沈み始めたので、小雨の中、県道160号線、国道340号線、283号線と進み、遠野の街を後にしました。これから田植えなのか、水の張られた水田、カッパのイラストの看板、半日では物足りない遠野観光でした。

道の駅 みやもり

図らずとも岩手の童話&馬巡りの後は鉄分補給。釜石線沿いを花巻方面へ走り、沿線では有名なフォトスポットへ。国道283号線沿いの道の駅 みや図らずとも岩手の童話&馬巡りの後は鉄分補給。釜石線沿いを花巻方面へ走り、沿線では有名なフォトスポットへ。国道283号線沿いの道の駅 みやもり 清流とわさびの里に到着です。

道の駅に隣接する釜石線の宮守川橋梁の近くは公園のようになっており、SLビュースポットの看板がいまだに設置されていました。現在はSLの営業運転は終了してしまいましたが、代わりの観光列車は現在も運行されているとのことで、時刻表を確認して、列車の往来を待つことに。敷地内では旅先でたまに見かける別の聖地(恋人の聖地)を発見しました。

そんなベンチで待つことにはいかないので、川沿いの斜面で列車がやってくるまで待機。しかし、遅延が生じているようでしばらく待ちぼうけ…。数分遅れて観光列車、普通列車が通り過ぎていきました。

Instagram - 'Galaxy Railroad at Dusk' 「夕暮れの銀河鉄道線」

撮影後、施設内の売店で、当地名産のわさびを使用したソフトクリームを購入。外で列車待ちをしていて少し冷えてしまっていましたが、せっかくなので食したソフトは

冷たさのとは別のつーん(>_<)

いままで、わさびの名産地のソフトは食べたことがありますが、こちらのソフトクリームは今までで一番わさびを感じられる味になっていました。しゃっきり目が覚めたところで、直接お宿に向かうのも単調なので、少し遠回りして行くことに。

近くにある別の道の駅を目指します。国道109号線、県道27号線と里山をゆっくりと進んでいます。途中、県道の分岐点。バス停脇のスペースで一休み。のどかな風景、眼下を流れる人首(ひとかべ)川。昔近くに人首城という小さなお城があったそうです。物騒な名前ですが、人名だそうで(また難読…)。そんな過去の要衝で、今日一番の穏やかな空が広がっていました。

そして、バス停の場所から少し先、県道8号線沿い、レトロな建物があったので立ち寄ってみました。ここにも宮沢賢治の足跡が。建物は木細工分教場(中学校)跡で、宮沢賢治の風の又三郎のロケ地だそうです。昔は近隣に栗木鉄山や盛街道がありにぎわっていたそうですが、現在は使用されておらず、ひっそりと佇んでいました。

道の駅 種山ヶ原 ぽらん

分教場跡を出て、県道8号線は国道397号線に合流。左折し、大船渡方面に少し走って、道の駅 種山ヶ原 ぽらん 星と賢治の種山ヶ原に到着です。道の駅のある種山ヶ原は伊達藩時代、馬の放牧地だったとの言い伝えのある地で、あの宮沢賢治も訪れたそう。キャンプ場などもあるそうですが、訪れるにはマイカー必須。三陸ジオパークの一部で、付近には分教場跡の看板にもあった栗木鉄山や気仙産金などの鉱山跡があるそうです。

そんな地域観光の拠点である道の駅、営業時間内ギリギリでの到着で人の姿もまばらでした。標高も高いので日が陰った後は少々肌寒い。小腹もすいていたので、屋外の売店で軽食を購入し、ホットドリンク片手におやつタイム(売店でお菓子をいただきました!)を。腹ごしらえを終えて、来た道を戻り、水沢方面へ。

目の前に夕焼けを望みながら、国道397号線を西へ。途中眺めの良い直線道路を通り、えさし藤原の郷の案内看板。藤原の郷は奥州藤原氏をテーマとした歴史テーマパークだそうですが、今回は水沢方面へ道なり進みました。

水沢江刺駅

徐々に景色は変わっていき、新幹線のガードが見えてきたので寄り道。岩手県内に7駅あるうち、今回2つ目の水沢江刺駅前に到着です。新幹線以外の在来線、他鉄道路線との接続のない、めずらしい駅です。駅前は静まり返っていましたが、新幹線が到着するとその時だけは人の流れができていました。

続けて、馬巡りのクライマックス?近くにあった水沢競馬場へ。前日は盛岡競馬場に立ち寄ったので、開催していないようですが入口付近に立ち寄ってみました。もちろん人気(ひとけ)も馬気?はありません。日も暮れたので、そろそろお宿を目指して北上まで、夜道を走っていきます。時間的には余裕があったので高速は使わず、国道4号線を道なりに北上(ほくじょう)。途中、空模様が怪しくなってきて、所々でポツポツと降られてしまいました。

北上駅

20時頃。本日のお宿のある北上駅に到着しました。盛岡ほどではないですが、岩手県内でも大きな都市のひとつ。小雨が降っているので、人通りは少ないですが、駅前は明るいです。

周辺に飲食店はいろいろありましたが、さすがに疲れてきたので、

近くのローソンに買い出しに!

盛岡三大麺(他、わんこそば、盛岡冷麺)のひとつ、盛岡じゃじゃ麺というご当地っぽい食事を入手し、お宿で夕食をとることにしました。食事後、大浴場に癒され、本日の旅は終了。明日(3日目)は秋田から宮城と山間部を巡っていこうと思います。

なお、掲載している情報は旅行当日(2025年5月)のもののため、ご覧いただいた時点では異なる場合がございます。ご旅行の参考とする場合(特に交通機関やイベント等)は事前に確認の上、検討をお願い致します。同地域への旅行を検討されている場合の参考になれば幸いです。

1日目(25年5月3日)岩手県県央、沿岸エリア…春の東北、物語を辿り紡ぐ旅(1)
3日目(25年5月5日)秋田県県南エリア⋯春の東北、物語を辿り紡ぐ旅(3)

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