赤ベコに赤とんぼ

奥日光~霧降高原、そしてリベンジの旅(3)

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24年11月。年々遅くなっている紅葉がようやく見頃になり始めた頃。三連休初日は雨だったものの、後半は行楽日和で、今日は何処へ。白河の温泉に浸かりながら旅程を考え、足を延ばして会津か、早めに戻りながらのいわき方面か、どちらも目と鼻の先。結論は朝の引き締まる空気の中、会津若松へ。そんな秋のソロツーリングの2日目(最終日)です。

前日に続き、秋晴れのツーリング日和。放射冷却で気温が下がったためか車体は雨にでも降られたかのように濡れてしまいました。必要最低限の水滴を拭ってから一晩お世話になったお宿を出発です。昨晩調達した防寒着が早速役に立ち、朝日を浴びながら国道294号線を会津方面へ。大して走ってませんが、朝のコーヒータイムのため、ルート上にあった「道の駅 季の里 天栄」に立ち寄りました。

朝8時。施設は営業時間前だったので、自販機のホット缶コーヒーと日差しを浴びてウォームアップ完了。早々に道の駅を出発し、引き続き国道294号線、途中左折し国道118号線と進み、羽鳥湖の畔を通り山道を西へ。会津高原の看板辺りでは一桁台の気温。日差しがあるのと速度もほどほどなので、耐えられましたが身が引き締まります。鶴沼川沿いを下って行き、ほんの僅か国道121号線を進み、看板の設置された交差点を右折し、県道329号線、会津入りの前に大内宿を経由することにしました。

大内宿、大内ダム

県道131号線との合流後すぐに目的の大内宿周辺に到着です。バイクは手前、県道329号線との交差点付近に無料(バイク専用)で止めることができます。少々、歩きますが、徒歩数分で大内宿の入り口に。この付近にも出没するのでしょう、物騒な立て看板が設置されていました。

大内宿は会津若松と日光を結ぶ会津西街道の宿場町の1つで、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている場所。昔は参勤交代に使われるなど幹線道路として江戸時代初期に整備され使われていたそうですが、現在の国道(121号線)から外れているため、静かな雰囲気の中に当時からの街並みが残されています。

朝9時台にもかかわらず、駐車場も埋まり始めており、メインストリートには予想より多くの観光客が往来していました。秋晴れの下、色付いた木々、水路近くの花壇には蝶が飛び回り季節を感じられました。大内宿といえば長ネギで食べるそば「ねぎそば」が有名で、昼食には早すぎる時間帯ですが、食べていこうかと思って街中を往復してみました。しかし、営業中のお店は朝から賑わっているようで、時間がかかりそうだったので、今回は断念し、先に進むことにします。

県道131号線を北へ、大内宿の少し先にある大内ダムに寄り道。比較的小規模のロックフィルダムで、治水というよりは発電がメインのよう。ダム湖の東側にある若郷湖と地下でつながっているようで、水を行き来させて発電しているそうです。

穏やかな湖面を少々眺めてから、再び県道131号線を進んで行きます。山を下って行く途中で、この時期珍しくはないのかもしれませんが、目下の会津盆地に雲海が広がっているのを見ることができました。

伊佐須美神社

山を下りると、雲か霧か。くっきりと境目ができており、幻想的な風景が広がっています。それ境界線を越えて雲海の中に突入。氷玉川を渡って県道23号線に合流し、再び川を渡って西へ道なり。宮川を渡ってすぐに右折して川沿いの駐車場に到着です。

駐車場の近くには神社のアヤメ苑があるようですが、見ごろは6月。今回は神社参拝がメインに。駐車場から少し歩くと、道を挟んだ反対側に鳥居と説明看板がありました。
訪れた伊佐須美神社は会津美里町にあり、岩代国一之宮。岩代国は明治時代になって陸奥国から分離した国名で、その後間もなく福島県の一部となりました。当地に鎮座されたのが560年で、はじまりはそれよりも前、紀元前まで遡るそうです。御祭神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)、大毘古尊(おおひこのみこと)、建沼河別命(たけぬなかわわけのみこと)の四柱。四柱の大神を伊佐須美大神と称え、祀られているそうです。

神社は林の中にひっそりと佇んでおり、赤い鳥居が目立っています。一直線に延びる参道、楼門をくぐり正面すぐに社殿があります。

拝殿は再建中?

楼門に対して社殿は質素。2008年に火災により焼失してしまい、現在の建物は仮社殿だそうです。再建の計画はあるようですが、その姿を見ることができるのは先になりそうです。

参拝を済ませ、御朱印を頂きに社務所へ。受付時に渡された札が絵馬になっており、午年でした。ほかの柄は確認できませんでしたが、平成26年となっているので、他の干支もあるのでしょう。頂くまで少々時間がかかりそうだったので、絵馬を片手に境内を巡って待機しました。

道の駅 あいづ湯川・会津坂下

朱印帳を受け取り、神社を後に。時刻は間もなく正午。朝食が控えめだったので、ランチはしっかり目にと思い、近くにあった道の駅を目指すことにしました。神社の駐車場を出発し、県道130号線、152号線、国道118号線、49号線と会津盆地を北上します。そして、到着したのが道の駅 あいづ湯川・会津坂下。国道の交差点付近にあり、交通の便も良いためかとても賑わっています。バイクの止まっているエリアに駐車して、建物内へ。

まずはレストランで昼食を、と思ったものの駐車場の賑わい同様、並んでいてすぐには入れなさそう…。これから東京に戻っていくにあたって、行列待ちで長居はできないので、施設内では会津の農産物等の購入にとどめ屋外へ。建物前で営業していたキッチンカーでご当地ハンバーガー?をゲットし、青空の下でのランチタイムに。

レンコンの天ぷらとソースカツの珍しいコンビネーション。ソースカツ丼が会津名物ということで、それを再現したハンバーガーだそうです。レンコンの天ぷらは名物なのか分かりませんでしたが、具材のバランスも良く、食感にハリが出て、満足感アップです!

赤ベコ公園

買い物と昼食を終え、道の駅を出発。先ほど来た道を少し戻ります。有名な観光地ではなさそうですが、地図上に表示されていた赤ベコ公園が気になったので会津を離れる前に立ち寄ってみました。

公園の名の通り、設置されている遊具が赤ベコ。秋晴れの下、大小真っ赤なボディーが目立っています。少々入口が小ぶりなので実際に滑るのは控えましたが、公園のシンボル的存在の滑り台は芸術的で赤ベコの外観を損ねず、遊具として成立していました。そんな赤ベコだらけの公園で赤ベコを満喫し、会津盆地を後にします。国道49号線で街の中心部を抜け、ショートカットで県道64号線、再び国道を経由し石山交差点で右折し国道294号線へ。途中、郡山市湖南町付近でススキ越しに布引高原に設置された風力発電を眺めて、白河方面へと進みました。

勢至堂トンネルで峠を越え、朝通った国道294号線、県道58号線、国道4号線を横切り、県道44号線で白河の街の東側を南下し福島県南部を目指します。

道の駅 はなわ

国道289号線に合流し、引き続き南下していきます。トコトコと進み、水郡線や久慈川と並走、棚倉町付近で国道118号線へと入り、そして、途中にある塙町にある道の駅 はなわに立ち寄りました。

15時を過ぎると、日も傾き、空は橙色に染まり始めます。風力発電風車を眺めて、信号での停止以外、ほぼ走りっぱなしだったため、この道の駅で少しゆっくりすることに。

塙町はダリアの花で有名なようで、花は夏がメイン。11月くらいまでは咲いているようです。その花をソフトクリームにした商品が売店で売られていました。11月の夕方、外では少々ひんやりしてしまうので、店内でダリアソフトを頂きます!

花の色と同じ桜色、花の味は…わかりませんでしたが甘くておいしかったです。眠気がさめたところで道の駅を出発です。引き続き、国道118号線を水郡線や久慈川と並走し、福島県の南端、矢祭町に入りました。

大甕神社と日立灯台

間もなく、これまで並んで走ってきた水郡線や久慈川とお別れし、国道349号線で常陸太田方面へ。明神峠を越えて明るいうちに茨城県に突入です。夕暮れの中、何度か通った記憶のある道をのんびりと走り、山道を抜け、太田南バイパス区間に入るとお店が増えてにぎやかになってきました。そして、三才町交差点を左折し、国道293号線へ。

途中、眠気覚ましに北海道では有名なセイコーマートに立ち寄りました。関東でも茨城を中心に点在してるのは知っていたので、ここでしか買えなそうな北海道ミルクの紅茶を入手しひと休み。もう少しで日没、飲み干して、日立を目指して先を急ぎます。

大和田町交差点で左折し、国道6号へ。難読地名でもある大甕(おおみか)駅の近くにあるパワースポット、大甕神社に立ち寄りました。織物の神様として知られる健葉槌命(たけはつちのみこと)と星の神様である甕星香々背男(みかぼしかがせお)の二柱を祀り、「君の名は」に登場した神社と同じ神様をお祀りする神社(大甕神社がモデル)として知られているそうです。社務所は閉まっている時間帯の到着となってしまったので、今回は参拝のみとして、海の近くに移動します。

線路を越えて、反対側。国道245号線近くにある古房地公園、その敷地内に建てられている今回の旅の最後の目的地(当日決めましたが…)、日立灯台に到着です。

灯台は日立港の北にあり、1967年に初点灯した灯台です。辺りは真っ暗ですが、灯台の光が夜空を照らしています。別の旅で立ち寄ってきた参観灯台に比べると新し目でシンプルな灯台ですが、他と同じく海の安全を見守っています。少しの時間ですが、灯台を眺めて東京へ帰ります。18時前、灯台を出発し、国道245号線、留町交差点を右折し、国道293号線、先ほどの大和田町交差点を左折し、国道6号線、ツーリングプラン(東北道・常磐道コース ミニ)が適用される日立南太田ICより常磐道へ。

三連休最終日、常磐道も渋滞中。バイクの燃料とともに自身の燃料も不足しそうだったので、水戸ICで一旦降りて、給油&夕食に。国道沿いにあったガストに入って栄養満点そうなカキ丼を注文しました。おなじみのネコ型ロボットが行き交っているのを眺めているとディナー登場。

満腹になると眠気が…。渋滞状況を確認しつつ、少しゆっくりしてから退店。再び水戸ICから常磐道で東京方面へ。普段はあまり渋滞しない常磐道も行楽シーズンだけあって、断続的にノロノロ状態。気を抜かずに夜道を走ります。

常磐道から外環を経由し首都高速へ。東京の夜景を眺めながら無事帰宅。一泊二日の奥日光~霧降高原、そしてリベンジの旅は無事終了です。次の旅路へ…

なお、掲載している情報は旅行当日(2024年11月)のもののため、ご覧いただいた時点では異なる場合がございます。ご旅行の参考とする場合(特に交通機関やイベント等)は事前に確認の上、検討をお願い致します。同地域への旅行を検討されている場合の参考になれば幸いです。

1日目(24年9月15日)東京~赤城、金精トンネル~東京…奥日光~霧降高原、そしてリベンジの旅(1)
2日目(24年11月3日)東京〜白河…奥日光~霧降高原、そしてリベンジの旅(2)

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